マラリアの発症リスクと改善方法

 

近年海外旅行ブームでお正月やお盆休みなどに海外に行かれる方も大勢います。観光地やショッピング情報はリサーチしていても病気に関してリサーチされる方は少ないかもしれません。

 

マラリアという病気をご存知でしょうか。日本では馴染みがないためどのような症状が出るのか、治療薬はあるのかなど知らない方が多いのではないでしょうか。

 

この病気はマラリア原虫をもったハマダラカという蚊に刺されることによって感染する病気です。流行地域はアジア・アフリカ・中南米・オセアニアの熱帯・亜熱帯地域で発生し、度々流行しています。

 

パプアニューギニアでは人口のほとんどがマラリアにかかる恐れがあると危惧して防蚊対策が実施されています。これによりマラリア患者の数が減ってきています。マラリアの勢力が増してきている原因は地球温暖化の影響ではと推測されています。

 

世界中で年間2億人もの人が発症しており、65万人もの人が亡くなっています。日本でも年間100人ほどの方が発症していますが、いずれも海外で感染し国内で発症しているようです。日本でも昔は年間数万人の人が発症していましたが、媒介蚊の撲滅のおかげで国内では感染者が報告されなくなりました。

 

マラリアは結核・エイズと並ぶ3大感染病の一つで対策基金が設けられています。WHOは4月25日を「マラリアデー」と定めてマラリア撲滅を目指しています。医療およびトラベルセキュリティアシスタンスサービス企業であるインターナショナルSOSはマラリア予防対策に積極的に取り組んでおり、予防対策資金の調達や現地での支援も行っています。
このような企業が率先して撲滅活動を行う事で死亡者ゼロにつながっていくのではないでしょうか。

 

マラリアの症状ですが、マラリア原虫をもった蚊に刺されてから1週間~数週間ほどすると発熱(38度以上)・悪寒・倦怠感・頭痛・筋肉痛・嘔吐・下痢・腹痛などの症状が現れます。

 

熱発作はマラリア原虫の種類によってその感覚が違い、三日熱と卵形マラリアでは48時間ごと、四日熱では72時間ごとに発熱します。熱帯熱マラリアは周期性がないためずっと高熱が続くことが多いようです。

 

熱帯熱マラリアは重症化することもあり、合併症がある場合は致死率が高くなるため早期に治療が必要になってきます。合併症には昏睡や神経障害などを伴う脳マラリア・赤血球を破壊するために起こる重症貧血・低血糖・急性腎不全・肺浮腫などを起こし命の危険があります。

 

マラリアの診断は血液塗抹標本を色素で染めて、赤血球内のマラリア原虫を顕微鏡で確認して確定診断します。このような顕微鏡での診断には熟練を要するので一般の医療機関ではマラリアの種類を区別することが難しいと思われます。専門の研究所や大学病院などへ相談してください。

 

治療には薬剤による治療がメインで、マラリアの種類によって使われる薬剤が異なってきます。三日熱マラリア・卵形マラリア・四日熱マラリアにはクロロキン・プリマキンを使用しますが、熱帯熱マラリアにはメフロキン・アトバコン・プログアニル合剤による治療とともに全身状態の管理が重要になってきます。

 

マラリアには予防内服薬があり推奨されています。日本で認可されている内服薬はメフロキンがあります。副作用があり、妊婦や小児は使用制限が設けられています。

 

マラリアのワクチンも開発されたようなので今後マラリアによる被害者が減っていくことでしょう。しかし流行地に行かれる方は蚊に対する予防や対策は絶対に必要です。