高血圧の発症リスクと改善方法

 

お父さん世代では高血圧が話のネタになっているほど多くの方がかかっている疾患です。高血圧とは血圧が高い状態を言います。では血圧が高い状態とはどんな状態でしょう。

 

運動などをすると血圧は上昇しますがこれは一時的なものですから、直ぐに血圧は下がるので高血圧とは言えません。高血圧は運動もしていないのに常に血圧が基準値より高い状態にあることをいいます。

 

心臓から血液は血管に送り出されます。この血液が血管の壁を押す時の力を血圧と呼びます。血圧には「収縮期血圧・拡張期血圧」の2つがあり、心臓から血液が送り出されるときの収縮期血圧のことを最高血圧や上と呼び、血液が心臓で満たされているときの拡張期血圧のことを最低血圧や下と呼んでいます。高血圧とは上が140mmHg以上、下が90mmHg以上の状態を指します。

 

アメリカの最新研究は最高血圧を120未満に引き下げるべきだという動きがありますが、日本ではまだそのようなことにはなっていません。
高血圧が進んでくると動機やめまいなどを感じるようになります。さらに高血圧の状態が続くと血管に強い力がかかるので血管が傷つきやすく、他の病気を引き起こすようになります。高血圧は遺伝的因子に環境因子や他の危険因子が加わることで他の病気を併発することがわかっています。

 

高血圧によって起こる合併症には脳卒中・脳梗塞・くも膜下出血・心筋梗塞・心不全・狭心症・腎不全・大動脈瘤などがあります。
脳血管疾患や心疾患も高血圧の合併症で、この二つの死亡率を合わせると日本人の死亡原因のトップになります。高血圧は実は恐ろし病気なのです。

 

危険因子による発症予測と関連性を調べるコホート研究が世界で行われています。コホート研究とは研究対象者の疾患を調べ、疾患を持っているものと疾患を持っていない両者をある期間観察することで疾患の発症と危険因子の関連を調べる研究です。

 

多目的コホート研究により複数の因子と脳卒中の10年間の発症する確率について研究が行われ、脳卒中の原因と言われている因子の中で血圧が大きく影響していることがわかりました。

 

高血圧に関する研究により、高血圧はその遺伝的要因を受け継いでいても環境的因子をコントロールすることで防げたり、その発症を遅らせることが可能だとわかりました。

 

高血圧になりやすい要因にアルコールや食塩の摂り過ぎや肥満があげられます。食塩の摂り過ぎは良くないと聞かれたことがありませんか。食塩を摂りすぎると腎臓が食塩であるナトリウムを体外へ排出しようと働くのですが、排出しきれず血液中にたまってしまいます。

 

血液中にたまったナトリウムの濃度を調整するするために水分を取りれるので血液の流れが多くなり血圧が上昇し高血圧を引き起こします。

 

肥満も高血圧にはよくありません。肥満になると血液の量が増えるため、たくさんの血液量を全身に送らないといけなくなります。そのため血圧が上がってしまいます。

 

コレステロールの摂り過ぎも高血圧には悪い影響を与えます。コレステロールが血液の中で増えると血管の弾力性が失われ、圧力を吸収しにくくなったり、内壁に張り付き血液の流れを乱してしまいます。また血管壁に張り付いたコレステロールが原因で動脈硬化を起こすこともあります。
その他に血圧を上げる要因として飲酒・喫煙・ストレスなどがあります。近年は女性の喫煙者も増えているので男性・女性も含くめてかなりの人が高血圧になりやすい環境にあります。

 

治療には「非薬物療法」と言う食事療法・運動療法を取り入れて生活習慣を改善していく療法と「薬物療法」があります。食事療法は食事に関して塩分やカロリーをセーブし、栄養のバランスを考えた食事を心掛けましょう。適正体重を把握し、肥満にならないように運動を取り入れることが大切です。
薬物療法には降圧薬が使用されます。一度に下げるのではなく、体に負担がかからないように長期間かけてゆっくりと下げていきます。降圧薬の使用は血圧が下がってきたから自己判断で止めるのではなく、主治医の判断を待ちましょう。

 

高血圧は遺伝的な要因が多いと言われています。遺伝子検査で発症リスクを知ることができます。自分の唾液から摂取した遺伝子情報を解析して体質でどのような遺伝的傾向があるのか、また280項目の発病リスクを知ることができる検査です。

 

病気を発症してからではなく発症する前にこのような検査で発病リスクを知り生活を改善することは良いことだと思います。
検査結果の具体的な数値を前にすると生活を改めようとするものなので、良いきっかけになると思います。