髄膜腫の発症リスクと改善方法

 

髄膜腫という病気は聞いたことが無い方が多いと思いますが脳腫瘍なら聞いたことのある方も多いと思います。
髄膜腫は脳腫瘍の一つで脳腫瘍の多くが髄膜種のようです。

 

髄膜腫ですが最近では脳ドックなどで偶然見つかったり、頭部をぶつけてCTスキャンをとり発覚するなど症状が無い状態で見つかることが多いそうです。

 

これは髄膜種のほとんどが良性のものが多く、症状があまり感じられないため発生しているのに気づかず生活しているようです。髄膜種は悪性度合いから3段階のグレードに分けられ、ほとんどのものが良性のグレード1であることが多いようです。

 

髄膜腫の特徴として良性のものは成長するスピードもゆっくりで転移も見受けられませんが、急速に大きくなる場合は悪性の可能性が高いので要注意です。

 

髄膜腫は脳そのものが腫瘍になるのではなく、脳を包んでいる髄膜という膜の細胞から発生する腫瘍です。腫瘍が大きくなり神経などを圧迫してくると頭痛や視力障害や顔のしびれ・耳が聞こえにくいなどの症状が出てきます。これらの症状は患者さんに共通して起こる症状と、発生した部位により神経が圧迫され起こる特徴的な症状があります。症状が出てくると生活に影響を及ぼすため摘出する必要が出てきます。

 

髄膜種の疑いがあると腫瘍の位置や大きさを確かめるために脳のCTやMRIなどの画像検査を行います。MRIは腫瘍内部に巻き込まれている血管までわかるようになっているので、血管の場所を把握する上で必要な検査になっています。脳血管の状態や腫瘍の関係をみるために脳血管撮影も行われます。

 

確定診断は手術によって摘出した腫瘍を病理検査に回して確定されます。この結果により手術後の治療が必要かが決まります。
治療は手術による摘出がメインになります。再発を防ぐために腫瘍とその周囲の硬膜をある程度摘出することになりますが、腫瘍全てがきれいに摘出できるわけではありません。

 

腫瘍のできた個所によっては十分に硬膜を摘出できないこともあります。手術中・手術後の脳内出血、脳浮腫、脳梗塞、感染などの合併症による注意も必要です。また手術自体は上手いっても手術後に脳内で出血など起こすこともあり術後も予断を許さない手術になります。

 

手術以外には放射線療法があります。大きさや部位により外科的手術と併用して用いられることもあります。放射線療法には2種類あり、一日にあてる放射線量を少量にして数週間という長期間かけて照射する方法と、一度に大量の放射線を腫瘍に的中させる定位的放射線治療があります。ガンマナイフと言う言葉を聞いた方もいるのではないでしょうか。

 

ガンマナイフは定位的放射線治療の一つです。脳を傷つけにくく腫瘍を制御でき副作用も低いため効果的な治療法として知られています。しかし放射線をあてれる腫瘍の大きさに限度があり、場所によっては放射線による機能障害を起こすおそれから適用できないこともあります。

 

抗がん剤による化学療法は腫瘍が悪性の場合、手術と放射線療法と併用して行われます。その他の治療として遺伝子治療や免疫療法の臨床試験が行われています。

 

髄膜腫は脳腫瘍だけでなく脊髄を包んでいる硬膜やくも膜にも発生することもあます。脳腫瘍同様で良性腫瘍であることが多いのですが、腫瘍による神経障害がある場合は手術により摘出する必要性があります。

 

発生する原因は分かってはいませんが、遺伝子の異常が関係しているようだと色々な研究で報告されています。