慢性骨髄性白血病の発症リスクと改善方法

 

白血病は白血球が過剰に増加する病気だと言うことは映画やドラマなどで取扱われたこともあり知っている方も多いのではないでしょうか。
血液のがんと呼ばれるものに「白血病・多発性骨髄腫・悪性リンパ腫も」があります。これは造血幹細胞がどの過程でがんになったのかで異なってきます。白血病は造血幹細胞が分化を行う初期の時点でにがんに侵された病気です。

 

白血病を患っている患者さんの特徴として遺伝子を調べるとフィラデルフィア染色体という特殊な染色体を持っていることが報告されています。なぜこのような事が起こるのかは研究段階でその真相は解明されていません。放射線や化学物質などが関係しているのではと推測されています。
白血病には色々なタイプがあり、悪性化したがんのタイプや過程から大きく「骨髄性」と「リンパ性」に分類されます。そしてがんの進行から「慢性」と「急性」に分類され、「急性骨髄性白血病・慢性骨髄性白血病・急性リンパ性白血病・慢性リンパ性白血病」の4つになります。

 

急性骨髄性白血病は骨髄系の造血幹細胞ががんに侵され、血球細胞が未熟な段階で血液中に送り出される為、初期より貧血や発熱などの症状があらわれるのが特徴です。

 

慢性骨髄性白血病も骨髄系の造血幹細胞ががんに侵されるんですが、血球細胞は機能が成熟した段階で血液中に送り出される為に症状が顕著に現れにくく健康診断などで発見されることが多いようです。

 

慢性骨髄性白血病は初期は症状があまり感じられませんが、数年後に未熟な芽球が増加してくると急性白血病と同じ症状「貧血・出血・高熱」が現れるようです。急性白血病になってしまうと治療後の予後が良くない症例が多いためそうなる前に治療を行わないといけません。

 

治療薬として骨髄移植よりも副作用が軽く高い効果を得ることができる阻害剤イマチニブが開発されました。このイマニチブを投与すると骨髄細胞の分裂を異常に起こす酵素の働きを防ぐことができるようになり、5年生存率も飛躍的に伸びました。現在は多くの患者さんにイマニチブを推奨した治療を行っているようです。

 

この薬は白血病を完全に直すものではないため生涯飲み続けないと再発の可能性があります。また急性に変わってしまった場合は骨髄移植が必要になってきます。

 

イマチニブの服薬を休止できるかフランスで臨床試験が行われました。日本でもSTAT1・STAT2という試験が行われようとしています。このように世界各国で慢性骨髄性白血病で苦しんでいる患者さんを助けるための研究・試験が行われています。

 

急性骨髄性白血病の治療では骨髄の中で増えた白血病細胞を殺すために抗がん剤を用いた化学療法がメインとなります。抗がん剤は強い副作用や合併症を引き起こす大変な治療です。これを寛解導入療法と地固め療法を行うことで白血病を根治させようとしています。
しかし完全に白血病細胞を死滅させることが困難な場合は造血幹細胞移植が検討されます。

 

予防に関しても研究・調査が世界各国で行われています。ミネソタ大学の調査によりアスピリンを常用した場合に白血病の発病率が50%も下がったとの報告があがっているようです。